in action

in action
Accumulation of actions triggers a chemical reaction.
原子
武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科 2020年度 卒業・修了制作展
2021. 3.11(Thu.) −13(Sun.) Musashino Art University Department of Visual Communication Design Graduation Works2020 武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス 9:00-17:00

Accumulation of actions triggers
a chemical reaction.


発見、学び、驚き、気づき...
視覚伝達デザイン学科でのこれらの経験は、
いつも、自ら起こす行動=actionの中で生じてきた。

そして時に、
行為の蓄積は思わぬ形で化学反応を引き起こす。

私たちの手の中で離れたり結びついたりを繰り返したそれは、
より純度を高め、それぞれの形の作品へと結晶化した。

物質は、また新たに何かと結びつき、状態変化を繰り返す。
私たちはこれから、
どんな反応を起こしてゆくのだろうか。

Message
主任教授よりのご挨拶

今このテキストを書いているのは2020年の12月末です。わずか1年前、私たちにとって来たる2020年は56年ぶりに東京で開催されるオリンピックというイべントによって記憶される年だと多くの人は漠然と信じていました。しかしその後COVID-19と名付けられた肉眼では不可視のある種の生命体によって、世界的な規模で私たちの生活は一変させられ、それは今もなお猛威を振るっています。おそらくその状況下に等しく生きたことが2020年という時の私たちの共通の強烈な記憶となりました。今回の卒業制作は異例ずくめの状況で進行してきましたが、ここに至り不確定要素はあるものの何とか無事に開催されることを研究室として心から嬉しく思っています。展覧会は現時点からはまだ70日程先でこれからが大詰めですが私は成功を信じて疑っておりません。それはここに至るまでの何度かの中間発表において、学生諸君の真剣かつオリジナリティ豊なアプローチを見たからであり、そこに例年と変わらない卒業制作に打ち込む熱情を感じたからです。「表層的な結果ではなく、自らが決めた目的に対して、何が必要かを適切に判断し知力と造形力でそれを実行する能力そのもの」は私たちが学生たちに求める最終的な目的であり、彼らはこの最後の一年間で十分それを示してくれています。あとは無事に(対面で)展覧会が開催されることを祈るのみです。
卒業する学生諸君に今年のテーマ「反応」について私見を述べます。皆さんはこれまで大学で4年、義務教育を含めれば殆どの人が16年(院生は18年)あるいはそれ以上の時間をかけて教育を受け社会に出ていきます。私からのアドバイスは誤解を恐れずに言えば「学生時代の学習は、社会に出たら一旦は忘れても良い」ということです。社会に出たら一旦頭を白紙にして出会う様々な現象に純粋に向き合い、まずはそこから謙虚に学ぶことを勧めます。私の経験では社会の中での様々な出会い、事象に虚心坦懐に向き合っていく中で、学生時代の学びの本当に大事なものに改めて気づく瞬間が訪れます。大学での学びはいわば頭での理解であり、若さゆえのセンスで獲得可能なものです。社会でどのような出会いと経験をするかという「化学反応」を経て膨大な学習から本質的で大事なものが時間をかけて自らの中に濾過沈殿する時、多分学びは自分のものになるのだと思います。
焦らずに自分を信じて己の道を歩んで下さい。

視覚伝達デザイン学科 主任教授
寺山祐策

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会場

武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス
〒187-8505 東京都小平市小川町1-736

交通アクセス

西武国分寺線「鷹の台」駅下車 徒歩20分
JR中央線「国分寺」駅北口下車
「国分寺駅北口」4番停留所より「武蔵野美術大学」行
または「小平営業所」行に乗車(バス所要時間:約25分)