in action

時代がもたらした図像

元青花の文様における視覚文化の探究

テイ シン

論文
8号館 219

中国の陶磁器の発展には長い歴史があり、元代の青花磁器はその中の画期的なものである。元青花磁器は、政権を異民族に取られた時代背景を背負う元代の職人たちがコバルトを含む顔料を使い、白地で文様を描いて焼成させた磁器である。その文様は統一的な図像プロセスを示している。すべての元青花の裏側に潜んでいる文化的な要素が、文様において豊かかつ多様な姿に現れている。
私は元青花の文様を探究することを通し、元青花の文様とは何かを明らかにしたいと思う。それを解明するために、その特徴と元代の思想、又は社会からの影響との関係を分析しなければならない。また、元青花の文様の視覚ロジックと特徴を分析することを通し、元代における視覚言語、つまり陶工がその芸術を創るための理念と形式を発掘することが可能になる。
(主査:寺山祐策/副査:新島実【視覚伝達デザイン学科客員教授】)

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