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偶然的な造形について研究

トウ ヒ

論文、実験
9号間 211

現代芸術の発展に伴って、「変形」「抽象」「物質」など表現形式はますます広く使われ、受け入れられてきている。作品にメディアの物質性によって生じる偶然的な視覚効果は計算されていないように見えるが、見ている時には強く共感でき、生命感を感じられる。魅力があり、探求する価値があると思う。 
本研究は偶然的な造形をテーマにして、東洋と西洋の芸術からいわゆる偶然的な造形の基礎資料を収集し考察していた。異なる分野で作家の偶然的造型に対する解釈を考察、および偶然的造型の役割を理解した上で、帰納と定義を行う。
先行研究を通して、中国の明末清初の大写意という風格が早く偶然要素を使うことを発見した。その故、最後に既知の本国文化と結びつけ、大写意を主軸としてその背後に深層的な内包を分析し、水墨で実験をした。
(主査:寺山祐策/副査:陣内利博)

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