私は「共同の記憶が尊重され、共有されるコミュニティー環境の中で人々の関係が深くなり、活動が永続する」という仮説をもとに2年間コミュニティーの活動に参加・観察を行ってきた。7つの要素( 1.人が没入できる共同の空間を作る、2.来ている人々が共通の興味や課題意識を発見できるようにする、3.ある程度お互いを知っている状態にする、4.世代や立場の違う人々が経験した出来事に新しい解釈を入れて再現するパートを入れる、5.世代や立場の違う人々が経験した出来事を共有し、分解して新しい物語を作る、6.他のコミュニティーにも紹介される、7.コミュニティーの人々からルールが作られる) として抽出した。このような要素を活用し、「オンラインキャンピング」というワークショップを企画・実施し、仮説を補完した。
(主査:北崎允子/副査:齋藤啓子)