in action

都幾川を見つめる

岡野 未侑

木版画、イラストレーション
10号館 309

都幾川は荒川水系の一級河川である。私が住むのはその中でも上流にあたり、渓流で遊ぶには
もってこいの場所だった。
小さな頃から側には川があった。夏になったら遊びに行き、潜って泳いだ。プールよりも海よ
りも川が好きだった。水底から見る透き通ったみどりが好きだった。
成長した今、もう一度川と向き合いたくなり再び川を訪れた。空を反射する水面の色、深さに
よって変化する川の色。たくさんの色を眺めるうち、水のたいらさと、木版画の持つ色のたいら
さが似ていると感じ、木版画を通してこれらを表現しようと試みた。
都幾川の様々な表情を感じてもらえたら幸いだ。

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