in action

LINE

-from water-

伊賀 さな

絵画、ブックデザイン、パフォーマンス
12号館地下展示室、10号館3階吹き抜け

誰しもが引くことができる線。私の線は一体どのようなものなのか、追求したい思いからずっと線をかきつづけてきた。その中で、絶え間なく動き続ける水の形に興味を示し、一瞬の形状を線として捉えることにした。線をかく上での意向知行を言語化しながら自分自身の線への理解を深めていった。その中で私は水面の”影”を線で追っていることに気づく。理性的な水の構造を理解したうえでかく線と、身体的な自分自身から生み出された瞬間をかく線を目指すことで自分の線が生まれ始めた。最終的に物理的に水面を線として表現する方法を模索し、私の線から水面を第三者に感じて頂けるような作品を目指した。
私の卒業制作のテーマとしている線はここで終わりを迎えるのではなく、一生のテーマとして今後も向き合いたい。

作品一覧に戻る