in action

Twins Fight

コメディアニメの表現

高橋 映里

アニメーション
8号館 110

見る人を楽しませる、コメディアニメが好きだ。シンプルで愉快な世界の水面下では、様々な表現技法や演出を駆使し、視聴者を楽しませるために力を注ぐ人々がいる。私はその熱量に圧倒され、引っぱられるようにして卒業制作をコメディアニメにしようと決めた。いざ作る側となった途端、過酷さを痛感した。頭を空っぽにして眺めていたほんの数秒のキャラクターの動きに、アニメーターの魂とこだわりが注ぎ込まれていて、憧れと不安でいっぱいになった。制作中、何度も心が折れたが、微かに存在する頑固さを頼りに踏ん張り続けた。
このアニメでは、双子の姉弟のけんかによってストーリーが展開されていく。セリフは無く、動きの流れで展開されていくことを目標とした。大好きなドタバタなアニメの動きや表現を参考にしながら描き進めた。
コメディアニメにおける好きな一面を、私なりの表現で1つの形に落とし込んだので、少しでもその痕跡が伝わるのであれば嬉しい。

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