in action

規定内の規定外

野上 可鈴

イラストレーション
12号館地下展示室

地と図の関係、内なる感情と現れた態度、個人と社会。これらを隔てているものは常に変化し、時に混ざり合っていくのではないかと考えながら絵を描いてきた卒業制作だった。
特に個人と社会について、この世では物事が様々な方法で規定されている。言葉だって規定のひとつで、言葉にするということは、必ず何かを削ぎ落としてしまうのだ。規定してしまうことで溢れ出て曖昧になってしまうものを、絵ならば「規定内の規定外」として内包したまま存在させられるのではないか。絵にはその力があるのではないかと信じている。・

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