in action

映画のポスター

吉田 光宏

グラフィック
9号館大展示室

映画のポスターというのは映画の表層であり、入り口であり、顔のようなものだと私は考える。顔が格好いい人美しい人に対して、その人はどういう人なのか中身を知りたいと思うことはないだろうか。同じように映画のポスターも内容を知る前の印象として作用する。巷で見かける映画のポスターは宣伝手段の一つとして市場に対して最適化されており、多くの人を惹きつけるための表現や機能が用いられている。
しかし、私はそういった表現ではなく私が思うその映画の内容を一枚のグラフィックに落とし込み、ポスターを制作することにした。映画は多角的な見方ができ、解釈や感想は人それぞれである。私自身の解釈、感想をポスターで制作することによって、もう一つの選択肢としての映画の入り口ができるかもしれないと考えた。また、私の作品をみた人が、家に帰ったら映画が観たいと思っていただければ幸いである。

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