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植物装飾2020

小野 晴世

ブックデザイン、グラフィック
8号館 202

私は「植物装飾」について考えた。
「植物」は古来よりモチーフとして選ばれ、身の周りのものに施されてきた。そもそも「装飾」とは何なのか。この疑問を起点に出発した。
日本における植物装飾の年表を作成し、植物装飾からみえる、人と植物の関係について考えつつ、私なりの植物装飾を制作した。実家から徒歩圏内の植物111種類を採集、及びスケッチし、そのうち62種類の図案化を行った。私が制作した植物のパーツは、構成によって拡張されていく。リサーチを通して分かったことは、「植物装飾」とは「目に見える植物を用いて、目に見えないものを示すもの」ということである。
今回の植物装飾のスタディは、私の故郷の景色、私の2020年の記録、古今東西の地球の営みを巡る片鱗である。

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