in action

影の国

望月 るな

アニメーション
10号館 307

マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督作品「レッドタートル ある島の物語」を見て衝撃を受けた。81分間全編セリフなしの映画だったが、複雑な状況や繊細な心情がしっかり伝わってきたからだ。
言葉がなくても、映像だけで物語は語れるのだと気づかされた。そのためには、動き、一枚絵としての情報、カットの繋ぎ方や速さ、全体の構成など、大枠から細部にかけての創意工夫が必要なことがわかった。 特に、私は動きを重要視している。視線の向け方、手の表情、歩く姿勢、動きの速さなどが、キャラクターの性格や気持ち、その場の状況を表す要素になる。 「影の国」は、拙いながらも、セリフなしのアニメーションで物語を伝えることに挑戦した作品である。

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