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江戸の化粧と時代背景

田中 あいの

イラストレーション、グラフィック
8号館 215

江戸の化粧にはいくつか特徴がある。

美しさを構成していたのは「素材」「政治」「メディア」であった。素材は現代と異なる、植物や鉛など有害物質も含んだものを使用した。非科学的な手法で様々な工夫があった。

また政治的背景が大きく影響している。
化粧とは一見華やかなものに感じられるが、歴史を遡ると身分や社会属性に基づいたものだった。法令で統一されたり、華美なものを禁じられたこともあったが、規制が生まれるからこそ新しいことに着目し発展していったのである。
現代において日本の伝統を引き継いだ化粧は歌舞伎などの伝統芸能でしか目にすることはないが、過去の資料を辿ってゆき化粧の変遷を歴史的背景とともに見ていくことで、当時の化粧をしていた姿が感じられることだろう。

そして当時はデジタルなど存在しなかったため、目にする・手に取るメディアが全てであり、作品(浮世絵・歌舞伎など)からの影響がより大きかったと言える。

化粧の華やかな部分のみならず、江戸時代を生きた人々の奮闘を感じていただきたい。

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