in action

私らしい文字を描く

基礎造形のスタディ

楠藤 桃香

タイポグラフィ、グラフィック、ブックデザイン
12号館地下展示室

私は昔から文字に興味があり、タイポグラフィを学ぶために視覚伝達デザイン学科に入学した。大学に入学してからは、文字を使ったグラフィックを制作し続けてきた。この3年ほど、若いグラフィックデザイナーやデザインを学ぶ学生の間で、レタリングをして文字を書く「作字」がブームになっている。自分の書いた文字がどこかで見たことがあるデザインになってしまうことや、「流行りの文字デザイン」にならないようにするにはどうすればいいのか、これまでずっと考えていた。
これから先も文字のデザインを続けていくために、既存のデザインの組み合わせではない「私らしい文字を描く」ことをテーマに制作を始めた。
卒業制作ではいくつかの観点から選んだ「夏」という漢字を、様々な手法で描いている。文字の形を追求するだけでなく、造形の基本形態を使った文字の表現も探究している。

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