理念・教育目標
修士課程前期視覚伝達デザインコースはヴィジュアル・コミュニケーション・デザイン領域における表現、手法、理論において、デザインの高度化への社会の要請に応え、かつ国際的にも活躍しうる人材を育成します。その領域は学部の視覚伝達デザイン領域に含まれるグラフィック、視覚情報、視覚環境系はもとより、デザイン方法論、デザイン史、ソーシャルデザイン、他の学際領域とのコラボレーションによるデザイン領域の開拓等が含まれます。
アドミッション・ポリシー
私達が望む院生の人物像とは、ヴィジュアル・コミュニケーション・デザインの分野において、自身の研究テーマあるいは制作活動をより深く詳細に独自の視点で展開し、デザインの今日的なあるいは近未来的な問題解決に取り組もうとしている人です。
カリキュラム・ポリシー
大学院教育で視覚伝達デザインコース入学者全員に必須とされているのは
(1)全ての視覚的な媒体の分析の基本として視覚記号論を学ぶ。
(2)情報に対する創造的なリサーチと分析、編集、統合(視覚的シンタックス)手法の学習。
(3)生態学的知覚論と心理学を軸とした学際領域の知見の習得。
(4)国際的なデザイン領域を学び、新たなソーシャルデザインの可能性の発見。
共通必修と並行して1年次から専任教員が主査として、入学者の学習目的にあわせて徹底した専門教育を行い、修士論文または修士制作に繋げていきます。必要な場合、副査指導教員として学内外の専門家を招聘することもあります。
ディプロマ・ポリシー
2年間の研究あるいは制作が独自の視点を持ち、社会の批判に耐えうる内容を伴っているかが問われることになります。デザインの諸領域に対するアプローチの場合、そのアプローチの設定の独自性が問われることになり、デザインを通じて社会に働きかけをするアプローチの場合は、フィールドワークの充実が必須の条件となります。指導教員による評価と修論・制作発表会における外部からの批評を経て修了に対する最終評価が行われます。