学科概要

社会の変化と視覚伝達デザインの使命

視覚言語と視覚メディアによるヴィジュアル・コミュニケーション・デザインの活動は、新しい表現形態とコミュニケーション形式を生み出し、これからの新しい社会の形成に深く関わっています。
1980年以降のデジタルメディアの出現によって、社会環境も急速にその枠組みを変えつつあります。その影響は、コミュニケーション・デザインばかりでなく、他のデザインエリアをも巻き込み予知不可能な状況を、そして新しいデザインのビジョンを生み出しています。
いま、求められるのは、社会的な視点から情報を捉え直し、再構築することができる知性と教養を備え、同時に人々の感性に共鳴する新たな視覚的表現の創造者としての高度な技術と美意識を持った能力です。
新しいカリキュラムでは、平面を中心にした[ライティングスペース・デザイン]、 時間・運動・インターフェイスに関わる[情報デザイン]、空間、立体的次元・環境を中心にした[環境デザイン]の三つの支柱を立てています。この三つの基本領域を結び合わせた束は、歴史と伝統に支えられた潜在性を秘めた貴重な媒体と、予知可能な未来の新しい領域との共通な基盤と交配の場になることを期待して創られました。
視覚伝達デザイン学科における表現者の自己形成は、個人の主体性からグループへの参加、そして、集団における役割から社会と文化の共有に至る過程で、デザインと個性との関係性を創り上げていくことが望まれています。

視覚伝達デザイン学科紹介映像(2010年制作)

制作- 武田雄太(2009年度卒業生)
監修- 陣内利博教授
ナレーション- 安川沙也加(本学科学生)
協力- 視覚伝達デザイン学科研究室
時間- 13分47秒