初めまして、3年生です。
研究室から『視デの快男児』と噂の私が、ブログを執筆します。
12月になったと思いきやもう年の瀬、時の流れは早いもので、師走という言葉の意味を感じずにはいられません。
受験生にとって、大変な時期だとは思いますが、まぁ頑張ってください。
そんなことはさておき、
12月の10日〜13日、視覚伝達デザイン学科2年3年の合同展を開催しました。
今回のブログでは、展示に込められたデザインの裏側にご案内します。
今年は“DISCOVERY”がテーマになりました。
やや、やり尽くされた気もするタイトルですが、9号間地下で多くの作品が集まる風景が原石の発掘現場に重なり、このテーマを選びました。
VCD mining site.
視覚デザイン学科の原石の採掘を許可された区域。
そこで私たちは、今までにない魅力を秘めた新種の原石を発見しました。
2年生8種類・3年生14種類の原石を、展示場で初公開し、多くの来場者で会場が賑わいました。
展示をより多くの人に楽しんでもらえるように、テーマの細部にストーリーを組み込みました。
まず、ロゴに使われた羅針盤には、ストーリーのプロローグとしての物語があります。
北ではなく“4TH”を指す羅針盤は、2年3年の進む道標、4年生を指しています。
大学生活でも重要な中間地点であるこの2年間は、最後の1年を形成する重要な期間。
4年を目指し進む羅針盤の現在地点が、VCD mining site.となるわけです。
そこで発見され原石は、磨けばさらなる輝きを放つ宝石になります。
未来の宝石を指し示す羅針盤をロゴに起用し、テーマを作りました。
テーマのキーとなる原石。
本物は無理でも、それに近いものを標本(授業紹介パネル)としてディスプレーしたいと思い、会場では、22種類すべて違う形、違う輝きの原石を展示しました。
(これが一番大変難しく、やりがいのあるものでした。)
発掘現場の地図でもあるリーフレット。
極秘の原石を掲載した情報として、TOP SECRETのスタンプを押して雰囲気を作りました。
展示会場が離れた場所で2箇所ある、この合同展。
両方に足を運んでもらえる工夫も、このテーマの大切な役割でした。
会場に原石の形をしたスタンプを配置し、リーフレットに金銀のスタンプを押して回れる工夫もしています。
武蔵美では毎年、数多くの展示があり、大学内では多くのポスターを目にします。
会期の短いこの展示は、とにかく他のどのポスターよりも注目を集め、来たいと思ってもらえる必要がありました。
毎日見る張り紙の中で、長方形のポスターでは大きくても印書は薄いと考え、展示会場でフラッグとして使ったデザインをそのままポスターにし、展示空間を校舎全体に拡張しました。
展示会場と展示物、それを作る私たち学生の環境。
バラバラに見えてしまう3つの存在を1つにまとめ、来場者にわかりやすく伝えるツールとしてこのテーマを作りました。
笑点の司会の様なトーンで書き始めたブログが、いつのまにか詩的な内容に変わってしまった24日の夜。
僕の枕に、コスプレおじさんからのプレゼントが届くことを待つとともに、読者の健全なクリスマスをお祈りすることで、聖なる夜の祝辞とさせていただきます。
メリーク。
(視覚伝達デザイン学科 3年生)