【オンライン × ワークショップ × 美大生】
2020 年度 空間構成III前期最後の課題子どもを対象にした造形ワークショップ 「小さな夏休み」初のオンラインでの実施となりましたが、無事終了しました!
新型コロナウィルス感染者数が増加している現状では、通常の対面ワークショップは困難と考え、オンラインでの開催を決定しましたが、結果としてオンラインならではの画面上の演出にこだわり、しかも一方的な配信になることなく子どもと対話する工夫をこらすことができました!
最終日には、子どもたちから「楽しかった」というダイレクトメッセージをもらったり、主催の東京ミッドタウンデザインハブの担当の方からも高評価をいただきました。コロナ禍の今年だからこそできる貴重な経験になりとても勉強になりました。
目次
・ちいさな夏休みとは
・ワークショップ本番の様子
・準備の様子
・なぜエジプトなのか
・8月 制作と劇の練習風景
・ちいさな夏休みとは
私たちは授業の一番最初に子どもだった頃の遊びの経験を地図にして掘り起こします。それは今大人になった私たちの地図よりも移動範囲は小さいものでしたが、頭の中で広げる想像世界の地図は今よりとても大きなものでした。
「ちいさな夏休み」はそんな小さくも広い世界を生きる子どもたちがある世界観や物語のなかで想像力を働かせてものづくりをしたり、つくったものを通して子どもたち同士が関わり合ったりするワークショップです。
実際に触れ合った子どもたちは私たちの予想以上に作り上げた世界観のなかで想像力豊かにワークショップに参加してくれ、子どもたちの凄さを改めて実感しました。
・ワークショップ本番の様子
最初は子どもも私たちもお互い緊張気味だったのですが、次第に打ち解けて子どもが自分から発言してくれるようになり、ワリードとの最終決戦では大盛り上がりでした!最後に全員で記念撮影!
・準備の様子
7 月から週2回のペースで zoom で全体会議を繰り返して企画をはじめました。まず、子どもたちにどういう経 験をしてもらいたいかを話し合い、テーマを決定。8 月に入り、引き続き会議はオンライン上で行い、事前に子 どもに送る探検キットなどの制作はしっかり感染対策をして教室に集まって作業しました。
・なぜエジプトがテーマなのか
壁画は美術の原点。冒険感があり、家から出づらい世の中なので異国感・非日 常感とワクワク感を楽しんでもらえるのではないかと考えました。また、リモー トであっても五感を使った体験をしてもらうことを念頭に置きました。
・ストーリー班
・ミッション班
・舞台衣装班
・運営班
に分かれて運営班の進行のもとに準備していきました。
舞台衣装班ラフ
登場人物の衣装や zoom の背景を担当しました。
ストーリー班ラフ
詳細な世界観や物語の設定と動画、ヴィジュアル、web を制作しました。
ミッション班
ワークショップの内容を考え、子どもたちがミッションをクリアするのに必要な探検キットを制作しました。本番ではミッションの難易度を少し下げたことによって子どもに考える余地を与え、子どもたちから自発的意見を引き出すことができました。
・8 月 制作とワークショップの練習風景
探検キット作成風景
物語に登場する3つの呪文を唱える場面。練習の段階ですでに盛り上がりました。
8 月から本番当日まで流れの確認と毎日ワークショップの進行や演技の練習をしました。
さいごに
空間構成 III 最終課題 子ども向けワークショップ「小さな夏休み」を受けて、今までの作品制作では対象を自ら想定することはできましたが、今回の授業では 対象が現実の子どもで、実戦的な授業でした。今まで以上に相手の立場を考え、 第三者の目線に立つということの重要さに気付くことが出来ました。そして子 どもたちは、私たちのどんな問いかけに自分で考えて彼らなりの「答え」を教 えてくれました。
投稿者:視覚伝達デザイン学科3年生
授業名:空間構成Ⅲ