視覚伝達デザイン学科3年生によるライティングスペースデザイン、身体とデザインの展示が始まります。

ライティングスペースデザインは「人間の記述空間」として包括的な概念で捉えたものです。
「描く・書く・記録する・編集する・伝達する」といった人間の身体を基底として、書物などの2次元平面上から3次元空間やデジタルネットワーク空間までを含めたコミュニケーション行為全体を対象としています。
テーマは学生各自が決め、リサーチを繰り返し、教授との面談や仲間とのディスカッションを重ねて制作を進めます。

身体とデザインでは、人間の身体的な感覚の体験装置を作るというテーマで進められます。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感を感覚器官でインプットし、デザインや技術を用いてアウトプットするとき、その形は個体差によって無限にあります。アウトプットへの手順を分析し、再構築することで新しい表現、すなわち「体験装置」を考え、作ります。

2020年は新型コロナウイルスの影響でリモート授業が中心でしたが、
その分例年になく丁寧なリサーチを展開し、より深く対象に向き合ってきました。
そんな私たちの半年間をどうぞご覧ください。

ライティングスペースデザイン
【会場】武蔵野美術大学 12号館地下1階大展示室
【指導】寺山祐策先生、白井敬尚先生、中野豪雄先生、大田暁雄先生
身体とデザイン
【会場】武蔵野美術大学 9号館1階ゼロスペース
【指導】古堅真彦先生、石塚英樹先生

同日開催
【日時】2020年9月10日(木)~18日(金)
9:00-18:00(最終日は16:30まで)

オンライン × ワークショップ × 美大生

【オンライン × ワークショップ × 美大生】

2020 年度 空間構成III前期最後の課題子どもを対象にした造形ワークショップ 「小さな夏休み」初のオンラインでの実施となりましたが、無事終了しました!
新型コロナウィルス感染者数が増加している現状では、通常の対面ワークショップは困難と考え、オンラインでの開催を決定しましたが、結果としてオンラインならではの画面上の演出にこだわり、しかも一方的な配信になることなく子どもと対話する工夫をこらすことができました!
最終日には、子どもたちから「楽しかった」というダイレクトメッセージをもらったり、主催の東京ミッドタウンデザインハブの担当の方からも高評価をいただきました。コロナ禍の今年だからこそできる貴重な経験になりとても勉強になりました。

目次
・ちいさな夏休みとは
・ワークショップ本番の様子
・準備の様子
・なぜエジプトなのか
・8月 制作と劇の練習風景

・ちいさな夏休みとは
私たちは授業の一番最初に子どもだった頃の遊びの経験を地図にして掘り起こします。それは今大人になった私たちの地図よりも移動範囲は小さいものでしたが、頭の中で広げる想像世界の地図は今よりとても大きなものでした。
「ちいさな夏休み」はそんな小さくも広い世界を生きる子どもたちがある世界観や物語のなかで想像力を働かせてものづくりをしたり、つくったものを通して子どもたち同士が関わり合ったりするワークショップです。
実際に触れ合った子どもたちは私たちの予想以上に作り上げた世界観のなかで想像力豊かにワークショップに参加してくれ、子どもたちの凄さを改めて実感しました。

・ワークショップ本番の様子
最初は子どもも私たちもお互い緊張気味だったのですが、次第に打ち解けて子どもが自分から発言してくれるようになり、ワリードとの最終決戦では大盛り上がりでした!最後に全員で記念撮影!

・準備の様子
7 月から週2回のペースで zoom で全体会議を繰り返して企画をはじめました。まず、子どもたちにどういう経 験をしてもらいたいかを話し合い、テーマを決定。8 月に入り、引き続き会議はオンライン上で行い、事前に子 どもに送る探検キットなどの制作はしっかり感染対策をして教室に集まって作業しました。

・なぜエジプトがテーマなのか
壁画は美術の原点。冒険感があり、家から出づらい世の中なので異国感・非日 常感とワクワク感を楽しんでもらえるのではないかと考えました。また、リモー トであっても五感を使った体験をしてもらうことを念頭に置きました。

・ストーリー班
・ミッション班
・舞台衣装班
・運営班
に分かれて運営班の進行のもとに準備していきました。

舞台衣装班ラフ
登場人物の衣装や zoom の背景を担当しました。

ストーリー班ラフ
詳細な世界観や物語の設定と動画、ヴィジュアル、web を制作しました。

ミッション班
ワークショップの内容を考え、子どもたちがミッションをクリアするのに必要な探検キットを制作しました。本番ではミッションの難易度を少し下げたことによって子どもに考える余地を与え、子どもたちから自発的意見を引き出すことができました。

・8 月 制作とワークショップの練習風景
探検キット作成風景

物語に登場する3つの呪文を唱える場面。練習の段階ですでに盛り上がりました。

8 月から本番当日まで流れの確認と毎日ワークショップの進行や演技の練習をしました。

さいごに
空間構成 III 最終課題 子ども向けワークショップ「小さな夏休み」を受けて、今までの作品制作では対象を自ら想定することはできましたが、今回の授業では 対象が現実の子どもで、実戦的な授業でした。今まで以上に相手の立場を考え、 第三者の目線に立つということの重要さに気付くことが出来ました。そして子 どもたちは、私たちのどんな問いかけに自分で考えて彼らなりの「答え」を教 えてくれました。

投稿者:視覚伝達デザイン学科3年生
授業名:空間構成Ⅲ

【参加者募集】空間構成III子ども向けワークショップ「小さな夏休み」をオンラインにて開催します!

今年のタイトルは
『ラスト・ファラオの謎』

・あらすじ
舞台はエジプト!ピラミッド内にあるとされる『秘密の扉』の調査に向かった考古学者が、
君たちオンライン探検隊に調査の協力を求めた。頭と体を使って仲間と一緒にファラオの
謎を解きあかせ!

・概要
このワークショップでは「感覚を使って遊ぶ」「身体を大きく動かす」「仲間と協力する」の3つを大切にしながら、みんなで謎を解いていきます。事前に、オンライン探検隊が使う謎解きキットをご自宅にお送りします。オンラインですので日本全国から参加が可能です。定員が埋まってしまいますのでお早目にお申込みください!

2020 小さな夏休み特設サイト
https://lastfaraononazo.studio.design
申し込みはこちら→https://shide2020.peatix.com/

【日時】2020 年 8 月 15 日(土)8 月 16 日(日)いずれも 13:00 〜 16:00
※2 日間連続のプログラムです。両日参加できる方のみお申し込みください。
【会場】ご自宅のパソコンから Zoom に参加
【定員】12 名
【対象】小学生以上、かつ当日保護者の方が同伴できること。
※Zoom への接続や画面操作などへの対応のためにご協力をお願いします。
【参加費】500 円
【注意事項】
・開催当日前に、事前に接続確認を行う日を設けます。確認日は 8 月 10 日(予備日 11 日)を予定しています。
【企画・実施主体】
武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科 3 年 空間構成クラス

【10-310展示アーカイブ】イラストレーション・フォー・メディア(横山クラス)

視覚伝達デザイン学科3年生・4年生前期選択授業「イラストレーション・フォーメディア(横山クラス)」の課題作品展示のアーカイブを紹介します。

イラストレーション・フォーメディア(横山クラス)
【日時】2019年10月1日(火)~5日(土)[本展示は終了しました]
【会場】武蔵野美術大学 10号館310教室
【指導】横山宏先生

視覚伝達デザイン学科卒業・修了制作展2019を開催しています

視覚伝達デザイン学科卒業・修了制作展2019を開催しています。
今年も力作が揃っています。皆さまのご来場をお待ちしております。

[ 視覚伝達デザイン学科卒業・修了制作展2019]
期間 : 2020年1月16日(木)〜 1月19日(日)9:00〜17:00
会場 : 武蔵野美術大学 鷹の台キャンパス