[授業概要]
「見る」から「見える」へ
ものは目だけで見ているのではありません。英語で「I see」がなぜ「わかる」なのか。
「看板がうるさい」「話が見えない」どちらもなぜ見えているものを聞こうとするのか、聞こえているものを見ようとするのか。見るとはそれを伝え表現するとは、目だけの話ではない。ものを見て気づき、どう感じるかは決してたまたま何かを見たという偶然ではありません。意識の土壌の中で見えるものです。それを表現に導くときに言葉は第二の筆になります。
例えば先にあげた「看板がうるさい」は「看板が多い」とは違った視覚表現を生みます。また「話が見えない」と「話が聞こえない」では場や人の表現も変わるでしょう。このように私たちの視覚表現には言葉が大きな影響を与えています。「山」にはみかんの山もあれば、ゴミの山もあります。画一的でない「それぞれの山」を見つけてイラストへと繋げていきます。
授業では写真なども使ってイメージがどのように変化し、伝えられるのかを体感していきます。デザインは多くの要素によって構成されており、イラストもその一つです。
見たものを「見えたものへ」 伝えたものを「共有へ」
[形態 – 種別] 実技 – 選択授業