4年次カリキュラム

4年次カリキュラム

  • 実技・必修授業

  • 実技・選択必修授業

  • 実技・選択授業

  • 専門理論科目・必修授業

  • 専門理論科目・選択授業

  • 他学科学生が選択履修する授業

4年次概要

4年次は、視覚伝達デザイン学科の最終学年であると同時に、3年間の学習成果をてがかりに進路選択の決断を問われることになるだろう。就職、進学、留学、フリーのデザイナーのいずれかを選ぶに際し、自らの学習の記録をポートフォリオとしてまとめなければならないだろう。今から何をするかではなく、今まで何をしてきたか。それらの上になにをどのようにつけくわえるべきかを考えて欲しい。そして、ポートフォリオをもう一つの作品として、独自の編集と構造を企画しなければならない。
私たちは、新たな時代に対応する教育の場面に、いま必要な学習の可能性を求めて学生達と様々な試みをおこなってきた。その上にたって、4年生に対して「社会的視点にたった個性の確立と美的感性の確立」を大きな目標として置いている。造形をてがかりにした創造的なコミュニケーションに対して多くのスキルと経験をふまえて、積極的なコミュニティづくりの担い手であってほしいと考えている。
未知の世界をみずからを鍛えようとする時、現実的な取り組みと未来への展望を同時に語ることを期待している。
デザイン領域の専門用語やそれらが獲得されてきた歴史やその社会的な機能を学んできたが、いまはむしろどのような旅をしたいのか、友人としての留学生の母国を訪問するとしたらどのように日本を伝えようとするのかなどの若者らしい着想のなかに学習の成果がさりげなく光るといったような自在な姿勢をもって欲しい。
社会への踏み込みと言ったが、就職活動を通じてそれぞれのデザインの現場を見出し、挑戦しなければならない。学習を継続する姿を率直にポートフォリオとしてまとめたり、作品としてまとめてゆくことが必要とされる。研究室スタッフや就職課の情報サービスに加えて、若い卒業生を訪ね仕事に対する取り組みを、独自に調査することも必要になるだろう。
こうした複合的な作業を前提にするとⅠ群の選択による長期的な学習とⅡ群によるデザインの社会的な意味の再考やより専門的な学習などへの取組などを踏まえて選択して欲しい。
Ⅰ群科目は「視覚伝達デザインA〜I」から1科目をゼミとして選択する。3年間の学習を踏まえて、視覚伝達デザインの社会的な可能性をそれぞれの教員の指導によって、各目のテーマをより確かなものとしてしぼりこみ、いくつかの段階を踏まえた学習やフィールドワークを行う。それらを踏まえて卒業制作のテーマを設定し、より充実した制作過程を起案し実行する。プレ展示などで発表し、総合的な立場からの認識を深め、学年の学習のまとめとする。並行して、Ⅱ群科目から選択し、実制作の社会的な背景と他領域の造形とのかかわりを再度確認すると同時に、それぞれの進路選択を前にしてデザイン思考を改めて整理し、自らの視点をあきらかにしてほしいと考える。

卒業制作

今日ほど早いスピードで変革されていく時代はない。その鍵を握っている情報は、今、その質が問われている。視覚伝達デザインは視覚情報を扱う領域として、印刷や映像メディアをはじめマルチメディアをも含め、情報社会の中で拡大したデザインの領域を曖昧にし、そのボーダレス化が著しく影響をあたえている。
視覚伝達デザイン学科では、ヴィジュアル・コミュニケーション・デザインの基本学習を、ライティングスペースデザイン、情報デザイン、環境デザインの三本柱に置く。
4年間に学習した視覚伝達デザインの学習の基礎課程で学んだ学習領域の延長上で各自のテーマが決められることが望ましい。それらは、テクノロジーとデザイン表現、歴史(時間)と現代(空間)において普遍性をもつもの、それらは、誰に、なにを、なぜ、伝えようとするのかという、他者に対する自分および所属する集団の考え方の表明であり、社会性をもつことが必要となる。また、それらは、自然と都市、社会と個人を取り囲む環境に対する文明と文化のありかたを問う立場をもつものであることが必要とされよう。卒業制作には6単位が与えられる。以下の制約のもとに段階を追って作品が提出されることが必要となる。後期芸術祭の前に、作品の展望、主旨が読み取れるダミー作品を提出する。その後9号館地下展示室で行われるプレ展示において、卒業制作に対する基本姿勢をプレゼンテーションし、相互評価をおこなう。卒業制作は、個人的な作業ばかりではなく、全体化するなかで共同作業としての相互の関係を形成していくことになることを確かめておきたい。