[授業概要]
美術大学に入ったにもかかわらずなぜか「入学前のほうが今よりたくさん絵を描いていた」とか「絵を描く事が以前ほど楽しくない」と感じている人が少なくないようです。
そのような人にこそ知って欲しい「絵画の技術と理論」を「絵」を描くことで身につけていくワークショップ形式の講義になります。
まずは受験のために描いていた鉛筆デッサンの道具と技術で描く「自画像」から始めます。
世の中の多くの自画像は鏡を見て描く自画像です。実はこの方法で描かれた自画像は自分以外の人には見慣れない「あなた」の顔なのです。見る人にとって違和感のある作品になってしまいます。
見る人に「あなた」の自画像だと認識してもらえる自画像を「撮影」してもらった自分の写真をモチーフにして制作していきましょう。
まずは受講生同士で沢山の写真をお互いに撮影してもらうところから始めます。
「写真に写る練習」を兼ねているので気に入った表情で写るまで多くの写真を撮影していきましょう。
描かれた自画像やイラストレーションはそのままポートフォリオや卒業制作の構想に使えるものにしていきます。
授業終了後の展示や学習発表の場は、成果を発表するだけのものとせず、「おもしろい展示とは何か?」や「見る人を引き付ける技術」「作品制作のテーマの見つけ方」「スケジュールや、モチベーションの作り方」なども探していきます。
もちろん自分の好きなモチーフやテーマを平面や立体の「作品」にしていく演習も実践していきます。
今後もオンラインでのプレゼンテーションや作品展示は以前にも増して増えていくことになるでしょう。
「対面による実技」と「オンラインでの作品発表」という講義を併用することで自分自身や状況に合ったプレゼンテーションのやり方を見つけていけると思います。
もちろん健康的に続けていく事が最優先事項なのでメンタルやフィジカルにストレスをかけない「創作活動」を目指します。
受講にあたって準備してもらうものはスケッチブックや鉛筆など受験時に使用した画材。携帯電話を含めたデジタルカメラ タブレットやノートパソコンなど普段使っているツールも使っていきましょう。
[形態 – 種別] 実技 – 選択授業