タイプフェイスデザイン(3・4年生-前期)

先生からの授業説明]
タイプフェイスデザインでは、15世紀中頃に生まれた西洋の印刷活字の技術が現在までどう変化してきたか。西洋と日本の印刷書体の様式がいかに展開してきたかを理解します。その上で、各自のタイプフェイスデザインをデジタル・フォントの形に展開する工程とタイプフェイスデザイン制作上の課題を学び、最終的な作品を仕上げます。

形態 – 種別] 実技 – 選択授業

授業概要]
現代のタイプフェイスデザイン(印刷書体デザイン)では、最終的にデジタル・フォントを開発することが必要になります。
デジタル・フォントを開発するためには、デジタル・フォントの構造を知ることが先ず必要です。現在の文字情報処理において重要な役割を担っている文字コードについての知識も必要です。さらに、フォントに格納されている文字の形の情報、文字の形の情報を正しく取得するための情報、それらの情報を用いて、紙に印字したり、表示装置(スクリーン)上に表示する技術、これらについての知識も必要となります。
他方で、タイプフェイスデザインの様式は、15世紀の中頃にヨハネス・グーテンベルクが発明した西洋式の活字鋳造技術の時代から、様式的に長い変遷を経て今日にいたっています。現在、デジタル・フォントとして利用可能なラテン・アルファベット(ローマ字)の書体(欧文書体)は膨大な数にのぼります。西洋式の活字鋳造技術は明治初期に本格的に日本にも導入されました。それ以後、写真植字やデジタル・フォントという技術の変化にも影響され、多くの日本語書体(和文書体)がデザインされてきました。これらの書体の変遷についても学ぶ必要があります。
現実のデジタル・フォントは極めて複雑な構造をもち、数多くの要素で構成されています。特に日本語テキストを正しく組むことのできる日本語フォントは特に複雑で、従来は、利用しやすい作成ツールがなかったため、これまでは、完全な日本語フォントを学生が作り上げることは困難でした。昨年度頃から、より便利な作成ツールが普及し始めたこともあり、タイプフェイスデザインの授業でも、今後、実用的なフォントの作成にチャレンジする学生が増えると予測します。