[授業概要]
パッケージには、素材·形状といったプロダクトの要素とロゴ·コピー·イラスト·写真といったグラフィックの要素があります。これらの要素がパッケージを手にした時の情報となり、中身の商品の印象を決定づけます。どの情報を扱い、何を要素として提供するかがデザインコンセプトであり、それを考えるベースとなるのが商品特徴·ターゲット·シーン·ベネフィット·販売チャネルなどによってプランニングされた商品コンセプトです。
この授業は、前半〈Graphic〉では、商品コンセプトとして伝える情報を整理し、売り場で手に取りたくなるIconicな要素を抽出するデザインコンセプトの考え方とそれに沿ったグラフィック表現を実践します。後半はパッケージの未来を可視化する〈Future〉とし、環境や社会のためにパッケージで何ができるのか、パッケージのプロダクトとグラフィックの各要素を吟味し、自由な発想でパッケージの可能性を探求します。
〈Graphic〉はパッケージデザイナーがメーカーから求められる消費者に売るためのデザイン、〈Future〉はクリエーターとして提案する生活者のためのデザインになります。パッケージデザインはメーカーと消費者の橋渡しをしますが、他方で生活に密着したメディアとして、ヒトを取り巻く環境や社会への影響を意識することが大切になります。
[形態 – 種別] 実技 – 選択授業