視覚伝達デザインB(4年生ゼミ-通年)

形態 – 種別] 実技 – 選択必修授業(ゼミ)

授業概要]
デザインの価値を、実社会の身近な生活から確かめていこう。それは「美しいのか?」、それは「幸福につながるのか?」 それをいっしょに考えていこう。
これまで学習し関心を深めた領域・テーマ・表現手法においてどこがそのデザインの現場といえるのか、だれを仲間とするのか、どのような時間を共有するためのプログラムにするのか、何が記号化できるのか、関係のデザインを意識していこう。
コミュニケーションには、発信と受信、つまり相手や対象の存在がある。さらにコミュニケーションデザインは対立を乗り越えるためにある。
コミュニケーションデザインが社会に及ぼしてきた歴史的な成果を過去に学びながら、拡張し続ける不確定なデザイン領域を、未来に向けてどのようなパースペクティブをもって視ればよいのかを考えていこう。
小さなメディア、サードプレイス、「弱い」主体たち、ジェンダー、地域通貨、地域共生、持続可能な仕組み、人間はなぜ他者のことを思うのか。実社会の足元の視点から、新しいデザインリテラシーを発見しよう。
コミュニティデザイン、コミュニティワークショップを専門にする教員が、実践的なフィールドを準備して授業にのぞむ。
■授業の進め方
この授業はワークショップのRSPVサイクルにそって展開していく。RはResouce<資源・資料・さまざまなこれまでの経験・他者との対話・各自の関心領域>、SはScore<目標と仮説・調査計画・行動へと導くプログラム・実践の手法・表現や記録の手法>、PはParformance<体験・実践・感動・発見>、VはValueAction<評価・反省・次の目標づくり>である。
毎週各自の調査・研究・取材のサマリーをつくり、ゼミで発表・共有し、発見と解釈・分析と計画を試みる。自らのテーマを獲得し、その視覚化に至る。