[形態 – 種別] 実技 – 選択必修授業(ゼミ)
[授業概要]
このゼミの目標は、自分から生まれた唯一無二の可能性を卒業制作を通じて探し当て、その可能性を自分のメッセージにのせて伝えていくことにある。
ゼミの始まりでは、これまで自身が制作してきた成果物を振り返りながら、何を卒業制作のテーマにするか、そして発信したいメッセージな何であるかを各回のプレゼンテーションとともに皆と意見交換をしながら深めていく。それは心の中で考えていることを言語化して他人に語り伝えるためのトレーニングの場あり、他人からの意見を聞きながら異なる視点を自身のテーマに配合させていく場でもある。次の段階では、それぞれのテーマや伝えたいメッセージを深めつつ、リサーチを行う。図書館で文献を読み漁ったり、インターネットで情報収集する方法も有効であるが、研究の対象物が実在する場合や第一次史料にあたれる場合は自分の足で現地に赴き、自身の目を含む五感全体で感じ取ることを重要視したい。できるだけ本物と触れ合いながら考察を深めていくことを望む。そこから感じられたことは、どの文献にも載っていない唯一無二の自分の視点へと繋がる糸口へとなり得るからである。ここは素直な姿勢で臨んでほしい。次の段階はリサーチしたことを元にプロトタイプの制作を進めていくが、このゼミでは手を動かしながら考えることを積極的に行なっていく予定である。作りながら、失敗を重ねながら制作物の輪郭を明確にしていく。
最後の段階では、これまで行ってきたことの統合と分解を試みながら、自身の伝えたいメッセージをどのように伝えるか限界まで深化させていく。そして、不要なものは削ぎ落とし「これでなくてはならない」という場所まで、最終成果物を昇華させていくことを目標とする。