「自分の壁を確認する」
実家がムサビに近くて、雰囲気が合ってるなと思って入学しました。2年生の視覚表現演習での三嶋先生との出会いが自分にはすごく大きくて、がむしゃらにやる姿勢をすごく評価してくれました。あまり型にはめようとしないのがすごく新鮮でした。宮沢賢治の詩をテーマに本をつくって、一章では賢治の書き残した手紙を紹介して、二章は詩を一語一語区切っていって、線でつないでみたりしたグループ作業の内容をまとめました。三章は自分が詩を読んだときのイメージだけでページをつくりました。2年生の印刷の授業で学んだシルクスクリーン印刷を使ってみようと思い、古本屋で近い時代の楽譜を買ってきてその上にシルク印刷で刷りました。3部くらいを試作で刷って、良いものだけを選抜して編集しました。一度紙をガソリンや酢酸につけて授業に持っていったときは、怒られるかと思ったんですが、先生はそれをすごい褒めてくれました。そこから何でもやっていいんだなって、ひとつ自分の壁を確認できて。三嶋先生は学生の作品を見て本気で嫉妬している所とか、ライバルとしてみてくれる所がいいです。何事にも好き嫌いをしないということはずっとこだわっていて、何かに縛られないようにつくっていこうとこれからも思っています。制作をやるときの興味の対象や方向性は、全然ないし、わからないです。それが収束することも多分ないと思いますが自分で納得がいくまでは食らいついていかなければいけないなって思っています。デザイン科って言う自覚もあまりないですが、職業としてはグラフィックデザイナーになりたいです。視デでは、つくることに対してすごく真摯な姿勢で取り組んでいる友人がたくさんできました。そういう友人に褒められると、先生に褒められるより嬉しいんです。
※ウェブサイトでは学科紹介パンフレットから学生インタビューの一部を抜粋してご紹介しています。インタビュー本編はオープンキャンパスや進学相談会にご来場のうえ、ぜひパンフレットを手に取ってご覧下さい。