[授業概要]
これまで、“身体感覚の解放”、“経験の記述”、“視知覚の理解”、“身体運動の記号化”や、料理を題材とした“情報の構成・構造の解剖と再編”など、「編集」「身体性」「意味生成」をキーワードとした基礎学習を行ってきた。これらの積み重ねをより具体的に視覚表現へと繋げるための方法の一つとして、この授業では主に「図」を主題とした課題制作と、それに伴うレクチャーやワークショップ、ディスカッションを行う。
授業全体のテーマは「知覚地図をつくる」。
環境に含まれる様々な情報を知覚し、行動や思考へと連鎖していく自身の複合的な感覚世界を自ら捉え直していく。
自分自身の感覚や知覚を観察することは容易ではないが、言葉による記録、タグ付による分析、類型を見出すことによって得られる情報構造の発見によって、目に見えない自身の身体感覚を分析対象とするうことが可能になる。また知覚はそれ自体が自律しているわけではなく、まわりの環境全てが少なからず影響を与えている。
環境と知覚がダイナミックに連鎖する複合的な知覚体験を、論理的な手続きによって視覚化し、他者に伝えるための「知覚地図」の制作にチャレンジする。
[形態 – 種別] 実技 – 選択授業