[先生からの授業説明]
身体による伝達も含めた関係のデザインについて考察し実践する。「もの」だけでなく、「こと」をデザインすることを通じて、デザイン行為をいかに社会に活かしていくかを追求する授業です。
(花崎攝-非常勤講師)
[授業概要]
空間構成III(環境デザインI-A)
〈環境デザイン〉とは「環境と人間と創造力との関係を築いていく場」を求める営みである。
この授業では「関係のデザイン」「コトのデザイン」をテーマに、授業そのものをワークショップ形式で進行する。絵や文字による表現、ノンバーバルな空間と時間と身体による表現、個人の表現から集団の表現への展開、などを段階的に再認識することから始める。さまざまな表現を媒介にしたダイアログ(対話)がどのように他者との関係をつくり、出来事をつくっていくのかを確かめる。こうした授業プロセスそのものが子どもとの出会いの計画を準備することつながる。前期の最後には、子どもを対象とした「コトのデザイン」をワークショップ「ちいさな夏休み」として企画・実施する。
コミュニティワークショップ、演劇ワークショップ、メディアアートを専門にする教員が、実践的なフィールドを準備して授業にのぞむ。
環境デザインII-A
前期の「空間構成Ⅲ(環境デザインⅠ-A)」を手がかりにして、公共施設とコミュニティ、開発と持続可能な環境デザイン、障がい者とインクルーシブ教育、ユニバーサルデザイン、コミュニティの活性化、復興まちづくりなどをテーマとして、大学とコミュニティとの共同研究の可能性と、集団による表現・創造活動の社会的な意味を考える。人々との対話や歴史のリサーチなどから課題とテーマを抽出し、解決と創造のための「関係のデザイン」「コトのデザイン」を企画し実践する。
実践の記録と成果を編集し、人々に手渡すことが可能なメディアをつくる。冊子、キャンペーン、映像など、それらはコミュニティデザインの第一歩として実社会の中で発信される。
大学周辺を具体的なフィールドとし、小学校、商店街、児童館、公民館、 図書館、病院、などと協力・連携して共同研究プロジェクトを実施する。
コミュニティワークショップ、演劇ワークショップ、メディアアートを専門にする教員が、実践的なフィールドを準備して授業にのぞむ。
[形態 – 種別] 実技 – 選択必修授業