[形態 – 種別] 実技 – 選択必修授業(ゼミ)
[授業概要]
本授業は、対象に対する継続的な観察と問いが、制作のプロセスを形成していくことを前提に進めていく。また、そのプロセスが個人の趣味的な視点から始まっていたとしても、徹底して対象と向き合うことで、自身の視点を保ちながらもデザインの普遍的なテーマを得ることができると考えている(普遍=全ての物事に当てはまる共通した事)。
つまりは、“作る”という個人の視点を通して、デザインの普遍的なテーマを体現していくことが、この授業の最も重要な目標のひとつになる。このことは三年次までにも行われてきたと言えるが、今まで自分がやってきた事とこれから自分がやっていく事を含め一つの作品に結実させ、自分自身のテーマを体現するという点において、今までの課題に比べ、より自身の有り様が問われている。
個人的な視点と普遍性という二つの矛盾した事柄から一つの作品を作ることが、卒業後に向かえる様々な状況から“物を作る感覚”を見つける力になるのに加え、より継続的な物作りの入口になると信じている。