本学科の専任教員後藤吉郎が翻訳した本が2010年12月21日から烏有書林より発売されます。是非ご覧下さい。
「ジョンストンのロンドン地下鉄書体」
ジャスティン・ハウズ 著
後藤吉郎 訳
後藤吉郎よりコメント
このたび、烏有書林より、ジャスティン・ハウズ(Justin Howes)著「ジョンストンのロンドン地下鉄書体」(Johnston’s Underground type)を出版いたしました。
W.モリスの後継者の一人としてアーツ・アンド・クラフト運動を継承したジョンストンは、20世紀初頭の英国を代表するカリグラファとしてその存在を歴史に留めています。そのジョンストンが、タイプフェイス「ロンドン地下鉄書体」のデザインを行ったことはよく知られていますが、その過程は定かではありませんでした。本書では、その成り立ちについて詳述されており、さらに、「ロンドン地下鉄書体」リリース後のタイプフェイス・デザイン界への影響とロンドン地下鉄書体の変遷が述べられています。そうした内容から、本書は、20世紀の近代タイポグラフィを検証する上で欠くことのできない好書であります。