[先生からの授業説明]
視覚を介して「伝える・伝わる」ということ…。それは、様々な要素の「出会い」だと考えてみてください。
たとえば、あなたのからだや感覚。この宇宙の物理的な法則。道具・素材や方法、動機・目的。場所や環境。物語、個人の歴史、文化的背景。目の前にいる仲間。そして、何かを伝えたい相手…。
言葉にすると気が遠くなるけれど、この広がりこそが、デザイン、そしてコミュニケーションの土壌でもあると思うんです。
私の授業の目標は、この広がりを楽しむ感覚と体力を、自分らしく育むことです。「線、色彩、空間」という3つのキーワードで取り組みます。
[形態 – 種別] 実技 – 必修授業
[授業概要]
この授業の目的は、造形による対話を通して個人の持つ身体性を再確認することです。いままでの固まった学びのスタイルを「ほぐし」、グループワークによる対話によってそれぞれの「ちがい」を見つけ、自己を見直す授業となります。
ここでは、視覚伝達デザインを構成する基本的な要素として「線」「色彩」「空間」をテーマに、一人ひとりの発見や驚きを、体験・観察・記録・分析をとおして、仲間たちと共に考え伝えあうことになります。
自然の色、人工の色、光と色彩を感じてみる。さまざまな線を見つめてイメージと意味について考えてみる。五感をとおして空間を記述する方法を考え組み立ててみる。個人の発見がプレゼンテーションやまとめられた記録によってクラスメイトに共有され増殖してゆきます。複合授業として色彩構成から空間構成まで一貫した流れで進められます。
[授業風景]