3年生 製本特講

3年生選択必修授業のライティングスペースデザインという授業の一環で、
製本特講を6/8から開講しています。

先生は近藤理恵先生。フランスで工芸製本・書籍修復などを学ばれました。

さて、ライティングスペースデザイン(通称ライスペ)とはどんな授業でしょうか?
ライティングとは、Lightingではなく、Writing。
この授業は、記述すること関する、自分の興味のあることについて調査し、
それをまた自身で記述しなおし、最後には展示発表という形で人に伝える。という授業です。
(記述する=表現する と置き換えるとわかりやすいでしょうか…)

しかしまあ、なんだそれってかんじなので、簡単にいうと、
自分が興味のあることをテーマにして、調べて、実験して、まとめて、伝える。という授業です。
ぱっと思い出せる過去のテーマには、カンディンスキーの点線面、草木染め、美人画、洋館、曼荼羅、少女性、雑誌、地図、カリグラフィ、などなど本当に多種多様!
(ほんとはもっと細かなテーマ設定なのですが、長くなりすぎちゃうので割愛)

現在、記述(表現)方法は、映像やプログラミングなど様々ありますが、
古くからある「本」というメディアの製作手順を学ぶべく、今回の製本特講を開講しています。
今年は、和装本と、角背上製本の豪華2本だてです!

和装本は、名前のとおり、日本の古い書物をイメージしたときのソレ。

 
角背上製本は、中身は糸綴じ、表紙には厚紙がはいっており、しっかりとした作りです。
絵本や児童書などで、馴染みが多いのではないでしょうか。

どちらも糸で綴じますが、その方法や、完成したときの本の開き具合など、まったく異なります。
実際に製作することでその違いをより実感することでしょう。

本の完成が楽しみですね。

1年生 色彩構成発表

こんにちは。前回の記事からとても間が開いてしまいました。

先日、1年生の色彩課題のグループ発表がありました。3週間という短い期間の中で色彩についての基礎を学び、そこから各グループテーマを見つけ、考察した結果を発表します。

例えば、人間の目とスマートフォンのモノクロカメラで見た明度に違いはあるのでしょうか?(真ん中のグレースケールをもとに、上段が人間の目で並べたもの、下段がスマートフォンのモノクロカメラを通して並べたカラーチップの比較)

 

回転盤による混色実験では、大方の予想を裏切って加法混色でも減法混色でもない中間混色になるということがわかりました。実際に自転車の車輪を利用して検証します。

 

ランダムに見えたカラーチップにある色の光を当てたら文字が浮き出して見えます。

 

その他にも、
・色彩対比を扱ったもの
・環境光の違いによる葉っぱの色の変化
・食べ物がおいしく見える色の組み合わせ
・人力による網点の考察
など、全16グループがそれぞれ独自の視点で色彩についての考察の発表を行いました。
入学してまだ2か月ですが、色彩のおもしろさ・奥深さの一端に触れることができたのではないでしょうか。
今回の経験が今後の制作にどのように生きてくるのか楽しみです。

卒業制作の裏側

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4年前、春うらら。
武蔵野美術大学 視覚伝達デザイン学科に入学した私たち。

なんとなく、ただがむしゃらに過ごした時間も光陰矢の如し、気がつけば卒業制作。
この4年を振り返ると、濃厚な経験と学びの数々。十分なほどの時間を過ごしたけど、まだまだ何か足りないと感じてしまう焦りと不安の中、2015年度の卒業・修了制作展に作品たちが集いました。

4年生の4月から、ゼミの始まりと同時に、翌年の1月に開催する卒業制作展に向け制作が始まります。
“ほぼ1年”もの制作期間。何をしたらいいのか、どう時間を使えばいいのかがわからない途方も無い時間。
研究すればいいのか。
ただ作り続けるのか。
考え続けるのか。
趣味の延長をみつけるのか。
なにも見つけられ無いことが分かるのか。
何もしないのか。

130人近くの視デ生がそれぞれが使った“ほぼ1年”の時間が、形になりました。

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後輩や友達に助けられながら、短い設営スケジュールで、なんとか展示準備を仕上げます。
大学の4年で得るものは、学びや経験だけでないと誰もが感じる大切な時間です。
この後むちゃくちゃ奢ってあげたことでしょう。

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設営後、すぐに訪れる講評会。
学科で行われる最後の講評会、作品のプレゼンテーションに4年の重さがのしかかります。

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途方もない時間に、実感の湧かなかった卒業制作。
全てが自分ゴトに変わった瞬間、作品は鮮やかさを放ち、プレゼンテーションに魂が篭ります。
明確な台本がなくとも、口下手でも、ポロポロと言葉がでてくる友人のプレゼンに、驚きと感動を覚えました。

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いい作品は人の感情を動かすもので、
氷のように固まった教授の表情が、笑顔に変わる瞬間もありました。

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うまくいく人行かない人、
楽しめた人、そうでない人、

多くの失敗と成功の数々。
ドラマみたいなそうでないような、たくさんの出来事が過ぎ去り、
無事、卒業制作展を終えることができました。

「卒業制作の裏側」 完

NEXT→「shide CONTACT 2016 展 MAKING OF Be water」

「MAKING OF OPEN CAMPUS」視デの 裏・オープンキャンパスツアー

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ブログをご覧の皆様、こんにちは。

春が過ぎ、蒸し暑い季節になってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
新受験生の皆様は、大切な時期だと思いますが、まぁ頑張ってください。
今回も、武蔵美のタンポポ、研究室から『視デの快男児』と噂の私が、ブログを執筆します。

夏の蒸し暑い時期、口にくわえたパピコをそっと置いて、読んで下さい。

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今回のブログは、

MAKING OF OPEN CAMPUS

と題した、視デの 裏・オープンキャンパス(以下OC)ツアー!へご案内します。

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今年のOCでは、視覚伝達デザイン学科は「視デを知りタイ!」という、大変ユニークなテーマで来場者をおもてなしします。

受験生の「見タイ!」「聞きタイ!」「相談しタイ!」「体験しタイ!」という欲求に全力で応えた結果、なぜ、“たい焼き”が出てきたのでしょうか。私には知る由もありません…。

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オープンキャンパスは、3年生が主体となって、企画・デザインなどすべてを作っていきます。基本、学生主体なので、やりがいや達成感も違います。

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開催前日の昼過ぎから、全学年が総力をあげ、装飾や展示など、本格的な準備が始まります。ちょっとした文化祭のような、一体感の生まれる瞬間です。

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オープンキャンパスの準備は、どんなに計算してスケジュールを練っても時間通りには終わることはないでしょう。展示準備には思わぬトラブルが多く、出品者によってそのトラブルの種類は全く違い、マニュアルは一生完成しません。

スケジュールの紙に書いてある意気込みも、梅雨の夜空に虚しく消えていきます。

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どんなに頑張っても終わりが見えてこない、まるでラーメン二郎のような永遠性を感じた時には、日は暮れ、もう終わるかとかどうでもよくなってくるのです。

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そんな我々の最大の楽しみは、この時間です。
アンディ・ウォーホルも腰を抜かすほど並べられたカップ麺。
緊張の糸が切れた瞬間、スタッフの軽食の時間が始まります。

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何が楽しいのか、教授もこの表情です。

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やまない雨はない様に、終わらないと思われた準備にも終わりは来ます。
展示会場の最後は、展示の印象を大きく左右する光の調整。

展示が完成した感動か、終わった嬉しさか、会場は拍手はおろか、無言でみんなが帰っていきます。今日もみんな仲良しです。

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そんな視覚伝達デザイン学科のオープンキャンパスも、
いよいよ本日からスタート!
たくさんの企画が来場者をお待ちしています。

つづく…!?

▼オープンキャンパスの最新情報はこちらからチェック!▼

twitter : https://twitter.com/vcd_oc

facebook : https://www.facebook.com/2015vcdoc?fref=ts

2年生 視覚伝達デザイン演習

こんにちは。とてもいい天気ですね。
今日は2年生「視覚伝達デザイン演習」の授業は屋外でグループ発表をしました。

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「歩く、走る、跳ぶのピクトグラム*をつくる」という課題で、今日は各グループに分かれて人の歩く動きの観察、ディスカッションをし、発表を行いました。

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今日の発表をもとにそれぞれがピクトグラム制作にとりかかります。

*ピクトグラム(pictogram)は、「絵文字」「絵単語」などと呼ばれ、何らかの情報や注意を示すために表示されるサイン(視覚記号)です。鉄道駅や空港などの公共空間でよく見かけますね。